在宅緩和の県民公開講座がありました

大和太郎先生が代表を務める在宅緩和研究会の県民公開講座が、3月27日午後、金沢市文化ホールでありました。

年度末の多忙な時期にもかかわらず、ホールはいっぱいの人でした。岐阜で在宅緩和医療を実践しておられる小笠原先生は、遠隔の在宅医療についてご紹介されました。先生はなんと60㎞離れている、郡上市の患者さんも担当しておられます。それにはいろいろなITや、その地域のかかりつけ医との連携が不可欠ですが、それにしても60㎞とは!先生のお話の中で印象に残ったのは、「ちゃんと痛みやつらさを取ってあげれば、夜中に急変したからと医師を呼ぶ必要はありません。ご家族が静かにお見送りして、翌朝に医師が行けばいいんです。痛みやつらさがあるから、医師を夜中に呼ばなくちゃいけないんです。」という言葉。先生の実践が良く理解できました。

2部ではいしかわ921在宅ネットワーク代表の西村元一先生の講演。ご自分のがん体験を淡々と、とても冷静に語られましたが、先生の「伝えたい」という情熱が良くわかりました。

素晴らしい企画をされた石川在宅緩和ケア研究会の皆さん、どうもありがとうございました。